靴とバッグの色合わせ——同じ色にそろえなくても、全身をまとめるコツ
靴とバッグの色は、同じ色にそろえなくてもかまいません。ただ、どこかに「つなぐもの」があると、全身がまとまって見えます。つなぎ方は、靴とバッグを同系色にするか、服のどれかの色に近づけるかのどちらかです。いちばん崩れやすいのは、まったく違う色を選んだときではなく、黒とネイビー、暖かい茶と冷たいグレーのように、近いけれど違う色を選んだときです。正解は一つではないので、迷ったときの目安として気楽に使ってください。
靴とバッグは、そろえなくていい。ただし「つなぐもの」がいる
靴とバッグを同じ色でそろえると、たしかにきちんとまとまります。けれど、毎日そうしなければいけないわけではありません。黒い靴に白いバッグ、ネイビーの靴にベージュのバッグのように、色が違っても落ち着いて見える組み合わせはたくさんあります。
ここで扱うのは、通勤から買い物、週末の外出までの日常の装いです。礼服や喪服に合わせるバッグ、冠婚葬祭の場での決まりごとは対象にしていません。
色が違うのにまとまって見えるときは、たいてい何かが二つをつないでいます。一つは、靴とバッグを同系色にすることです。濃い茶の靴に明るいベージュのバッグのように、同じ系統で明るさだけを変えると、色が違っても落ち着いて見えます。
もう一つは、服のどれかの色に近づけることです。たとえば白い靴に茶のバッグを持つなら、トップスにも茶やベージュを使うと、色のつながりが作れます。服にバッグと同じ系統の色が入っていると、バッグだけが浮いて見えにくくなります。
この記事で使う6色の範囲
組み合わせを見る前に、色の範囲をそろえておきます。靴やバッグの色は、同じ「茶色」でも濃いものから明るいものまで幅があります。「茶」や「グレー」と書くときに、色の濃さや色みをどこまで含めるかが人によって違うと、組み合わせの話がずれてしまいます。
黒と白は標準的な色を指し、白には白いスニーカーや白いバッグも含みます。茶はブラウン、それも濃いめの茶です。ネイビーは濃紺、グレーは明るすぎも暗すぎもしない中間のグレーで、青みも茶みも強くないものを指します。
ベージュには、ベージュから明るめのキャメルくらいまでを含めています。手持ちのものが茶とベージュのどちらに近いか迷ったら、明るさで分けてみてください。明るければベージュ、深ければ茶として読むと、大きく外れにくくなります。
6色のどれにもぴったり当てはまらない色は、いちばん近いものを選んで読んでください。同じグレーでも、青みがあるか茶みがあるかで見え方は変わり、茶と並べたときのなじみ方も違ってきます。どちらに近いか分からないときは、昼間の窓際で並べてみると違いが分かりやすくなります。
一表で見る:靴の色ごとに、合わせやすいバッグの色
下の表は、靴の色を左に並べ、それぞれに合わせるバッグの色を3つに分けたものです。「合わせやすい」は、服の色を問わず、比較的取り入れやすい組み合わせの目安です。「条件つき」は、服に同じ系統の色が入っているなど、少し条件がそろうとまとまる組み合わせ。「気をつけたい」は、合わせ損ねたように見えやすい組み合わせです。
どれも、日常の靴とバッグを想定した目安です。同じ色でも、素材や形、大きさによって見え方は変わります。「気をつけたい」に入っていても使えないわけではなく、少し手を加えたほうがよい、くらいの意味で読んでください。
服どうしの組み合わせとは、分け方が違うことがあります。たとえば服ではネイビーとグレーは定番の組み合わせですが、この表ではグレーの靴にネイビーのバッグ、ネイビーの靴にグレーのバッグは、どちらも「条件つき」に入れています。靴とバッグは面積が小さく、別々の場所に持つので、色みや素材のわずかなずれが目に入りやすいためと考えられます。
この表で「気をつけたい」に分けたのは、黒とネイビー、茶とグレーの2通りです。靴とバッグを入れ替えても同じ欄に入りますが、色みや素材で見え方は変わります。白とベージュの靴には、気をつけたいバッグの色がありません。
| 靴の色 | 合わせやすいバッグの色 | 条件つきのバッグの色 | 気をつけたいバッグの色 |
|---|---|---|---|
| 黒 | 黒、グレー | 白、茶、ベージュ | ネイビー |
| 白 | 白、ネイビー、グレー | 黒、茶、ベージュ | — |
| 茶(ブラウン) | 茶、ネイビー、ベージュ | 黒、白 | グレー |
| ネイビー | 白、茶、ネイビー、ベージュ | グレー | 黒 |
| グレー | 黒、白、グレー | ネイビー、ベージュ | 茶 |
| ベージュ | 茶、ネイビー、ベージュ | 黒、白、グレー | — |
一般的な日常の靴とバッグでの目安です。素材や形によって見え方は変わります。
「近いけれど違う」色が、いちばん崩れやすい
黒い靴に白いバッグのように、はっきり違う色どうしは、かえって迷いません。違いが一目で分かるので、意図した配色に見えやすいことがあります。崩れやすいのは、似ているのに同じではない色を並べたときです。
黒とネイビーは、どちらもとても深い色です。並べると明るさがほとんど変わらないので、黒でそろえたつもりが少しずれてしまった、というふうに見えがちです。全体も重く、ぼんやりと沈んで見えやすくなります。
茶の靴にグレーのバッグ、またはその逆が気をつけたい組み合わせなのは、茶の暖かみと、青みのあるグレーの冷たさで、色みの差が目立ちやすいからです。足元は暖かい色、手元は冷たい色と分かれて、全身の色みがそろわなく見えることがあります。茶みのあるグレーなら、なじみやすい場合もあります。
黒とネイビーを合わせたいときは、服のどこかに黒かネイビーをもう一度入れてみてください。たとえばネイビーのバッグなら、ネイビーのパンツやカーディガンを合わせると、同じ色が二か所に出て、組み合わせとして選んだことが伝わりやすくなります。どちらかの明るさを変えられるなら、差をはっきりつけるのも一つの方法です。
茶とグレーなら、グレーを茶みのあるものか中間の色みのものにすると、ぶつかりにくくなります。迷うときは、どちらか一方を表の「合わせやすい」色に替えるのがいちばん簡単です。茶の靴なら、バッグをベージュかネイビーにすると、表でも合わせやすい側に入ります。
バッグもベルトも、多くの場合は靴に寄せると失敗しにくい
バッグの色を何に合わせるか迷ったら、靴に寄せるのが一つの目安です。靴は足元、バッグは手元や肩のあたりと、二つは離れた場所にあります。黒い靴に黒やグレーのバッグのように、その二か所を同じ色か同系色にすると、上から下まで色がそろって見えます。多くの場合、靴に寄せるのがいちばん失敗しにくい選び方です。
ただし、靴に寄せるのは決まりではありません。全身の中で色がなじんでいれば、バッグは靴と関係なく選んでよい、という考え方もあります。ベージュのコートにベージュのバッグのように、服の色にバッグを寄せるのも、つなぎ方の一つです。
ベルトは、靴とそろえるのが基本と考える人が多いようです。ベルトも靴も、服の中に小さく入る色です。黒い靴に黒いベルトのようにそろえると、腰と足元で同じ色が繰り返されて、すっきり見えます。
一方で、ベルトと靴は同じ色でなくてもかまわない、という見方もあります。その場合も、色の濃さや雰囲気は近づけておくのがよいとされます。迷ったら、まず靴と同じ色のベルトから試してみてください。
濃い色のコートに、淡いバッグを持つとき
冬に黒やネイビーのコートを着ると、全身の広い面積が暗い色になります。そこにベージュや白のバッグを持つのは、よくある組み合わせです。暗い面の中に明るい色が一つあると、全体が重くなりすぎずにすみます。
このとき気にしたいのは、バッグと靴のつながりです。ネイビーの靴なら、ベージュのバッグも白いバッグも、上の表で合わせやすい側に入っています。コートも靴もネイビーなら、バッグに明るい色を一つ持つだけで、濃い面と明るい点の対比がはっきりします。
黒い靴の場合、ベージュや白のバッグは条件つきの組み合わせになります。黒い靴に白やベージュのバッグを持つなら、マフラーやインナーなど服にも明るい色を一つ入れると、バッグが全身になじみます。
足元をベージュにしている日は、靴とバッグの明るい色が呼び合います。茶の靴の場合も、同じ暖色系として、ベージュのバッグはなじみやすい組み合わせです。上の表でも「合わせやすい」に入っています。
今日の色を、靴かバッグで足したいとき
今日の色が白か青なら、靴かバッグのどちらかに取り入れられます。白は白、青はネイビーを目安にしてください。ここでの青は、濃いネイビー寄りの青です。もう一方は、上の表の「合わせやすい」から選べます。
たとえば青の日にネイビーの靴を履くなら、バッグは白、茶、ネイビー、ベージュのどれも合わせやすい組み合わせです。白の日に白いスニーカーを履くなら、白、ネイビー、グレーのバッグから選べます。
黄・緑・赤は表の6色に入っていないので、靴とバッグは表を目安に選んでください。今日の色の足し方は、『今日のラッキーカラーを「一点」から足す——黒い服に合う5色の差し色ガイド』にまとめています。
予定のある日の色は、「未来のいろ」で前もって確かめられます。今日の色は運を変えるものではありません。
よくある質問
靴とバッグは、同じ色にそろえるべきですか?
そろえなくてかまいません。同系色にするか、服のどれかの色に近づけるか、どこかにつながりがあれば、違う色でもまとまって見えます。迷ったときは、バッグを靴に寄せると失敗しにくくなります。
黒い靴に茶色のバッグは合いますか?
条件がそろえば合わせられます。黒と茶はどちらも深い色なので、バッグは濃いめの茶を選ぶか、服のどこかに茶を入れて呼応させると、まとまりやすくなります。
黒い靴にネイビーのバッグは変ですか?
少し気をつけたい組み合わせです。黒とネイビーは明るさが近いので、そろえ損ねたように見えやすくなります。持つなら、服のどこかに黒かネイビーをもう一度入れると、組み合わせとして選んだことが伝わりやすくなります。
ベルトは靴と同じ色にしたほうがいいですか?
そろえるのが基本、と考える人が多いようです。そろえなくてよいという見方もあります。
白いスニーカーに合うバッグの色は?
白・ネイビー・グレーのバッグが合わせやすい色です。黒・茶・ベージュも使えますが、その場合はトップスなどにもバッグと同じ系統の色を入れておくと安心です。白いスニーカーには、特に気をつけたいバッグの色はありません。
濃い色のコートに白いバッグは変ですか?
変ではなく、よくある使い方です。黒やネイビーのコートに白やベージュのバッグを持つと、暗い面の中に明るい一点ができます。靴がネイビーならそのまま合わせやすく、黒い靴ならマフラーやインナーにも明るい色を一つ入れると、バッグが全身になじみます。
